8月3日(火)第1日目(31教室)

6:00~8:30 朝食

参加者は毎日この時間帯に自由に朝食をとります。まだ、慣れないせいか一人で朝食をとっている参加者もいましたが、チューターが呼びかけたりして、結構皆いっしょに食べていました。初日の疲れもあったのか、講義に遅刻した参加者もいましたが、チューターが起こしに行ってくれました。

会場を地下の講堂に移し、各グループ(5名)毎に実習用ノートPC5台、検索用PC(外部接続可)2台が与えられ、いよいよ本格的な実習形式の講義開始。各グループにはチューターが1~2名張り付いてサポートしてくれます。

9:00 「情報セキュリティ基礎2」 園田 道夫 講師

・コンピュータ、サーバーの話
 OSの機能サーバーとしての機能
・セキュアOS
 セキュアOSの特徴と機能
・事件が起きた!さあどうする?
 ログから読み取れること、異常があったことを知るには?
・ネットワークの話
 どんな通信が流れているか?、TCP/IPでの接続、サーバーソフトウェア、ファイヤウォール、フィルタ、盗聴の仕組み、侵入検知システム、プロジェクトハニーネット
・ネットワークで何をどう守るのか?
 SQLインジェクションから守ることができるのか?
・まとめ

前日の講義を踏まえて、コンピュータやネットワークのセキュリティ技術について、具体的な話、実際に手を動かして自分でパケットのログを見てみることなどを交えて、セキュリティ技術の基礎的なところを参加者に理解してもらいました。
☆ 座学ではなく実際にマシンを使っての講義だっために、参加者は皆生き生きととして素早くキーを叩いていました。やはり実機があると違います。

12:00 昼食

13:00 専門科目 スタート

ここから専門科目となり、参加者は事前に選択した3つのコースに分かれて講義を受けます。一番人数の多かったプログラムコースは講堂で、ネットワークコースは隣のB1教室で、サーバーコースは3Fの37教室で、各自それぞれ与えられたノートPCを持って教室に移動します。

 
★ネットワークコース
「ネットワーク構築」  宮本 久仁男 講師
 ・VPNの必要性とその概要
  OSの機能サーバーとしての機能
 IPsecとVPN概論
   セキュアOSの特徴と機能
 IPsecを用いたVPN構築・運用実習
  ログから読み取れること、異常があったことを知るには?


★サーバーコース
「サーバとネットワークセキュリティ ~鉄壁サーバを作ろう~」  根津 研介 講師

 ・サーバ管理者の心得
 ・セキュアサーバ構築の勘所
 ・セキュアサーバ監視の勘所
 ・サーバ構築手順(実習)
 ・サーバ運用管理方法

★プログラムコース
「有害プログラムとは -What is Malware?-」 塩月 誠人 講師

 ・有害プログラムのあらまし
 ・各種有害プログラム概説
   ウィルス/ワーム/トロイの木馬、有害モバイルコード、バックドア、スパイウェア、ボットネット、Rootkit

 ・有害プログラム対策の基本
   アンチウィルスソフトウェア、Webブラウザのセキュリティ設定、メールクライアントのセキュリティ設定、ホストファイアウォール

 ・其の他の有害プログラム対策


18:00~20:00 夕食、入浴

夕食はこの時間帯に自由に宿舎の食堂でとります。今回は最初からグループでまとまって食べる者も多く、講師陣やチューターと一緒に食べる姿も目立ちました。今回は食事の内容も充実しているようで、皆一杯食べてました。食後の自由時間は各自の部屋で集まったりして、そろそろ皆打ち解けてきてコミュニケーションもスムーズになりました。

20:00 グループ実習
  共通課題:この通信は何?

今回はより実習的なグループワークとして、実際のパケットのキャプチャデータを分析して、この通信はどういうもので一体何が起こったのか?を探し出し、その分析過程と結論を最終日の研究成果発表会でプレゼンして、どのグループが一番優れたかつ出題者の意図に合致した分析結果を導き出すかを競う、ゲーム感覚の実習を用意しました。全グループ、データを渡されてから早速実習開始、グループ内で役割分担を決めたり、作業方針を決めたりして、積極的に活動を開始しました。このあと、どういう結末が待っていますか、楽しみです。


22:00 終了23時までは講堂開放で作業継続したグループもあり)


◎場所を地下の講堂に移していよいよ実機を使用
☆ルールの重要性を講義だけでなく、実際に自分に起こったことと想定して、ログから読み取るポイントや異常があったことを知る方法を実体験しながら学んでもらいました。


◎皆、真剣にパケットのログを見ています。



チューターや講師陣がしっかりとサポート


ネットワークコースの授業

◎サーバーコースの授業

◎プログラムコースの授業


◎グループ実習が始まりました。早くも講師陣に質問、質問